また泣いた。
齢のせいかもしれないが涙腺が緩くなりました。
ネタバレ含まれます。
主要人物が化け物になってしまい、好きな人に倒してもらう。
姉弟愛。
あきらか泣かせに来てるんですよ。わかっていても駄目なんです。
しかもフルボイス。
素晴らしいですね。
泥濘に落ちた雫
濁流牙獣サヴェジガスト
初期のころから幻獣として登場しており、最近になって再臨という新たな力を手に入れたユニットです。
人間だった頃
スラッジさん
ガラ悪そうなイケメン。泥の中に沈められ魔族の血が体内に入り込み蝕まれている状態です。
今回はその特異体質、体内に魔素が発生してることをノアに目を付けられサヴェジガストになっています。
ざっくりすとーりー
まぁこのシーンが全てを物語っていますね。ラストシーンですが。
もとは命の恩人であった人に剣を習い、心構えを習い、我慢することを学んだフェンテ。
面倒だと思いつつも共に過ごした日々、弱かった弟子が強くなっていく姿を見て気づかぬうちに自分も変わっていることになったスラッジ。
修行の成果を最も残酷な形で師匠に見せる結末となってしまいました。
今回の主人公フェンテの剣術は兄、スラッジ、ルイレンの3人の技を昇華させた剣術になり、その後偉大な剣士を輩出することになる剣技となります。
皮肉なことに2000年後のゲーム内現代においてその剣技発祥の地ファルスは人間の手によって滅ぼされてしまい剣技を受け継いだ人間がユーリだけになってしまいました。フェンテも魔族によって国が滅ぼされされたので似たような境遇に再度なってしまいました。
しかし、国が滅びようとも剣技は生き続けている。
それを確かめるかのように表れる幻獣サヴェジガスト
感想
スラッジさんはなんだかんだ言いつつちゃんと教えていましたがふと我に返ったかのようにフェンテをちゃかしているシーンが何回もありました。好きです。
特に精神的な指導って感覚的な部分が大きく、分かる人には分かるし、分からない人には分からないんですよね。だからこそ熱が入って真面目に指導している時にふと、恥ずかしくなって何とかごまかそうとしてしまう。そういうのが含まれていたんじゃないかななんて思います。
自分が思っている以上に他人から見た自分は優しい。
自分が思っている以上に強くなっている。
スラッジさんの体のこと。
自分のことは自分が一番わかっている。といいますが、自分のことだからこそ、厳しく見てしまったり、逆に甘く見てしまったりと見誤るのではないかななんて感じました。
調子が悪いとはわかっても原因はわかりません。練習して自分は強くなったと思っていても試合で負けることだってある。そんなこともふと思いました。
終始シリアスではなくギャグパートや
ほっこりする場面
もちりばめられています。
相手は真面目に答えているはずなのに少しズレてる。そういうシーンってほんと面白いです。
このままストーリーが終わればいいのにという淡い期待を持ちつつストーリーを読んでいくうちに絶望へと叩きつけられるこの落差。
だからこそとことん落ちた時、わかっていたけど素直に悲しみや感動が出てしまいます。
また一つクリプトの歴史を垣間見ることができました。
もっと多くの方に見てほしい作品です。