現在日本のエネルギーは
火力発電による割合が最も高く、ほぼ火力発電で国内の電力を賄っている形になっています。
最近はあまり聞きませんが、日々刻々と深刻になっていく地球温暖化問題。
対策案として自然エネルギーの割合を増やすことが進められているわけですが、そこまでの進捗はない。
原子力発電も放射能のリスクや放射性物質の処理の問題上国内では積極的に稼働することはできません。
あれ?クリプトの記事だよな・・・
今回の列伝
回り巡る双天使
を読んで私が感じたのはヴィスカリオテの稼働方法についてです。
その前置きとしてエネルギー問題に触れせて頂きました。
第5使徒ヴィスカリオテ
従来の使途は1つの魂を鍵とし魂の持つ能力を全て戦闘力へとあてがうことで莫大な力を発揮し、兵器として運用するのが目的でしたが、核となる魂の影響をもろに受けてしまい、安定性の低さや想定外のことばかり発生してしまいました。
今回、予定にはない第5使徒ヴィスカリオテ
動力源は分け与えた天使が倒した魔族からのエネルギーという建前上、稼働日を待っていたわけですが
蓋を開ければ
なんともおぞましい内容でした。
12個の魂をぶつけ合いそのぶつかったエネルギーを動力源にしています。
物理的にもそうですが
車が建物に当たるエネルギーより車同士が正面衝突した方がエネルギーが大きいのはイメージが付くと思います。2つの力をもった物質がぶつかった際の衝突面というのはかなりの力を持ちます。
それと同様に
1つの目標地点を作りそこに向かわせることで魂同士が確実にぶつかるように仕向けています。
バーゲンセールでおばちゃんたちがカートに向かって突っ込んで安いものを取り合うみたいなものです。あの図はテレビ越しからも熱量が伝わってくると思います。熱というのはエネルギーの1つなので似たようなものですので、もしもあの場でエネルギーを作れる機械があったらかなりの電力を作れそうですねw
とにかく、そうやって残酷ですがうまいように魂の特性を利用して莫大なエネルギーを得たわけです。
更に
従来の使途とは異なり12個(ストーリー上では13個)の魂を利用することで魂に依存した行動を抑制することにもつながっています。鍵となった魂は激痛から逃れることに必死で外界のことなんて関係ないと思うので、使徒本来の目的である神の意向の体現。敵対するものの殲滅が優先され制御しやすいものとなります。
上手いですね。
建前で言っていた魔物の残骸をエネルギーに変えるだけであれだけの力を行使するなんてそんなうまい話はないですよね。使徒1体動かすのに
清らかで
強力で
神を心から信仰する
魂が条件なのにいきなり魔族からのエネルギーで稼働しますなんてありえないですよね。
全然清らかじゃないし、雑魚の方が割合的には多いし、神なんて信仰どころか倒そうとしてますから。
現実でいえば自然エネルギーになりますよね。
環境によくかつ、電気を作れるが発電量が少なく、とてもじゃないが全国民に供給することはできない。
全ての条件を満たすものなんて世の中早々ないです。
ヴァイスカリオテ自身は素直なもので、稼働しなければ内部の魂の激痛は収まるような描写でしたので、ほんとに発電所見たいなものですよね。
燃料である魂が無くなれば無くなった魂に近しいものをピックアップし吸収するそれを繰り返すことで稼働し続けることが可能となります。燃料となる材料が地球上から消滅したら次はその材料に似た特性のものを使いますよねたぶん。
ただ、現実と異なるのは無機物的な燃料でなく、生物的な意志のあるものを使っている点です。
ですので天使たちも他人事にならず「次は自分かもしれない」という危機感を持っています。結果的に封印させたり、ヴィスカリオテを破壊する者たちが出てきたわけです。
では現実ではどうか。
燃料は無機物だから燃やしたところで何も発しない。結果的に地球温暖化という人類の危機に瀕しているが他人事。だから電力の消費を少なくしようとは個々人あまり思わない。
ヴィスカリオテのように魂、人を燃料として莫大な電力が生み出せるようなら、もしかしたら、電気の使い方というのも変わってくるかもしれませんね。
ということで以上列伝の感想のようなものでした。