3月あたりからでしょうかね。就職活動準備期間。
多くの企業が説明会等開催すると思います。
これは私の出来事(会社側)
話が少し変わります。
外国のテレビショッピングで有名な司会者がいました。
その方は商品をただ褒めるだけでなく、その商品の気になるところ、悪いところも言っていたそうです
「この商品は性能は申し分ないが、見た目のセンスがない」
みたいな。
褒めちぎりるだけよりも、ちゃんと欠点を洗い出し真実を伝えたほうが、信頼を得られやすい。
確かにその通りだと共感しました。
全ての人を満足させる商品。そんなものは存在しないと思います。
この司会者に影響を受けた私は、悪いところも見る、伝えるということを意識しました。
本題
就職活動中の学生向けに会社説明会が自分の会社でも行われているのですが、少し前から若手社員が説明員として参加して、
・自分がやっていること
・会社の中の雰囲気等の紹介
・その他伝えたいこと
を言います。
比較的外面の良い私は抜擢され、説明を担当することになりました。
人事からは、「素直に言って大丈夫。会社から言わされてる感がないようにね」と
要は信頼を勝ち取れってことで、ふと上記の司会者の話が頭の中に浮かび上がってきました。
日本にいる以上、時間に縛られることは必然だし、悪いところが無い会社があったら必死に転職活動してますわ。
ということで、うちの会社の悪いところも話す内容に記入
なお事前に人事に渡すパワポには入れてない。
当日
8人くらいの学生さんに対し説明を行いました。
最初のすべりだしは快調。
自分で作ったパワポだけはうまくしゃべれる人だったので問題ありませんでした
後半
まずは会社のいいところを言い
次に「自分が会社の気になる点」と回りくどく前置きをいれ話しました。
その内容
「残業が定常化してる」
その理由は高度経済成長時にやった分だけお金が貰えてた世代の人間が現在、上に立っているため古臭い考えがトップダウンしてる
「みんな帰らないから帰りにくい」
趣味が仕事みたいな人が多く、家に帰ってもやることが無い、居場所が無い人
が多い。
ここからエンジンがかかり始める(楽しくなってきた)
「基本給が低い」
残業する人が多いから無闇に上げると会社が傾く
「部署ごとで忙しさが異なる」
現場を理解していない方が多く、思いつきで動いてる節があるから。
と若干就活生が引き気味になったところで終了。
「それでも・・・」とフォローする説明をいれて
説明会終了
人事からは言いすぎだと厳重注意を受けましたが私から言わせて貰えば
昨今の離職率(日本企業全体)の多さは会社説明にあるのではないでしょうか。
昔は自分で会社を探し、実際に見て自分で決めたり、インターンシップを使うことが前提だったのですが
現在はリクナビで簡単に希望の会社を見つけ、インターンシップもなしに試験を受け入社できる仕組みが当たり前になっています。
今の若者が会社を見ていなさ過ぎというのも大きな要因ですが、
会社説明会で綺麗過ぎる会社を説明してくるのもいかがなものかと思います。
社会の一員として働くためにはある程度覚悟が必要ですし、大きな会社になればなるほどいろんな人が増え、苦手な人嫌いな人が出てきます。
そんなことを事前に教えてあげるのも早く生まれた人たちの役割ではないでしょうか。
やさしい、綺麗な会社説明会を行い、その言葉を丸々信じ、若干学生気分を残したままの人たちが来ることは明白なのに離職率を気にするのはおかしな話です。
「嘘は言っていない」確かにそうかもしれませんが、「真実も言ってない」ですよね。
「本当のことを言ったら誰も来なくなる」
それは会社自体を見直しましょう。流石に子供を相手しているわけじゃないからそれなりに取捨選択しますよ。
すぐに見限って転職できる方は良いです。「せっかく入ったのに」という思いをもっている方はなかなか転職できずどんどん追い込まれます。
日本の自殺率は先進国にしたら異常です。残念な会社が多いのも事実。
それを少しでも減らすのが、ちゃんとした会社がちゃんと説明を行うことだと思います。
就活は大変ですしとにかく1社どこでもいいからっていう人もいます。かく言う自分もそうでした。
でも良く考えてください。
親、国が数千万円かけて育てた子供がたかだか数十万円の給料の会社に潰される・・・最悪ですよね。
自分の身は自分で守れっていいますが、少しぐらい手を貸してあげてもいいじゃないですか。
人は一人じゃ生きられないんだから。
散々自分の会社をネタに言ってますが、うちの会社は数字だけ見れば良い会社ですよw
その後、会社説明会要因だけでなく就活関連のお声は掛からなくなりました・・・
更に自分の次の説明会員に対しては「会社の悪口を言わないように」と釘を刺されたそうです・・・残念です。
いい子が欲しいというのは当たり前ですが、会社自体に目を引くものが無ければ来ないですよね。
ZOZOTOWNのように6時間勤務や外国企業のように初任給が40万だったり。
それが嘘か真であれ調べるきっかけにはなります。
そういうきっかけ作りも必要なことだと思いますが、変化を嫌う日本人はなかなかできないですよね。かくいう自分もそうです。心の奥では安定志向になっているせいで仕事を辞められない。
以上。偏見の塊のような文章でしたが
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。